普通の口紅は、油の膜に顔料(色の粒)が浮いた状態で唇の表面に「乗って」います。グラスに触れると油が顔料を運んで転写します。これが移る仕組み。
移らない口紅は2系統。①皮膜型:揮発成分が飛んだあと、顔料を抱き込んだポリマー膜が唇に固着する(メイベリン・マットリキッド系)。②ティント型:染料が唇の角層そのものを染めるので、そもそも「移る膜」がない(セザンヌ等)。
ただし皮膜型の弱点は「濡れ+圧」。結露したグラスや氷入りドリンクは乾いたグラスより不利で、ミルク系・スープなど油分のある飲み物は水より速く膜を分解します。ワインより先にクリームスープで落ちる、が科学的な順序です。